鑑賞会(12月)を開催しました。

 

  師走に入りましたが、暖かい穏やかな陽射しとなった12月2(日)、

  市立「花の北市民広場」に於いて定例鑑賞会(12月)を開催しました。

 

      参加者は32名となり、大変盛況で活気に満ちた会になりました。 

    また新会員や講座受講の方の参加もあり、大変嬉しい出来事でした。

             

 

 

  今回の鑑賞刀は、著名な刀工あり、また出会いの稀少な刀工ありと

  大変勉強になりました。

  参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

 

  鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

1号刀:当麻・金象嵌(大和国・当麻派・鎌倉末期)

    種類:刀 鎬造り 庵棟  刃長:2尺3寸1分

    刀姿:身幅尋常、元先の幅差開かず、中鋒、反り浅く、重ね頃合い

       鎬筋高く、庵棟高い。

    地鉄:板目肌に杢目まじり、刃寄り流れ、肌目立ち、地景頻り入る。

    刃文:中直刃、沸強くつき、刃縁に打のけ・喰違刃・二重刃かかり

       刃中に金筋・砂流し頻りに入る。

    帽子:さかんに掃掛け、火焔風となり焼詰める。

      備考:大和伝と相州伝の特徴を併せ持つ「当麻」の傑作です。

 

2号刀:手掻・大磨上(大和国・手掻派・鎌倉末期)

    種類:刀 鎬造り 庵棟  刃長:2尺1寸

    刀姿:身幅尋常、元先の幅差開かず、反り浅く、重ね頃合い。

       鎬筋高く、鎬幅広く、庵棟高い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、刃寄り僅かに流れる。

    刃文:細直刃が浅く湾れ、光の強い輝く沸よくつき、

       刃縁に打のけ・喰違刃・二重刃かかる。

       刃中に金筋・砂流しかかり、明るく冴える。

    帽子:直ぐ入り、小丸に浅く返る。

    備考:地刃の冴えと格調の高さを誇る「手掻」の名品です。

 

3号刀:忠光(文明15年6月日)(備前国・室町後期)

    種類:刀 鎬造り 庵棟  刃長:1尺9寸1分

    刀姿:寸詰まり、身幅やや広く、元先の幅差開き、中鋒延び、

       先反り強く、重ね厚い、鎬地をやや削ぐ。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸つき、淡く映りたつ。

    刃文:中直刃調に小互の目まじり、小沸つき、足・葉よく入り

       金筋、砂流しかかる。

    帽子:直ぐに入り、小丸にやや深く返る。

    彫物:表に「草・倶利迦羅」、裏に「南無八幡大菩薩」を腰元に彫る。

    備考:戦乱の世、535年前の武将が命を預けた「為打ち」です。  

      

 

4号刀:河内大掾正広(肥前国・傍肥前・江戸初期=寛永ころ)

    種類:刀 鎬造り 庵棟   刃長:2尺3寸8分

    刀姿:身幅広く、元先の幅差頃合い、中鋒のび、輪反りつき、重ね厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸よくつき、細かな地景入り、

       細かに肌目たつ。

    刃文:丁子に互の目交じり、矢筈風の変形刃交じり、

       乱れの塊と塊を低い刃で繋ぎ、沸よくつく。

       乱れの谷・足先に沸が凝り、その沸が一定線で止まり、

       金筋、砂流しかかる。

    帽子:直ぐに入り、焼きやや深く、小丸に返る。

    備考:美しい太刀姿に、放胆な乱れ刃。「傍肥前」の真骨頂です。

 

5号刀:奥 元平(薩摩国・江戸最末期=文化ころ)

    種類:脇指 平造り 庵棟  刃長:1尺3寸4分

    刀姿:身幅広く、寸法のび、反り浅く、重ね厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、無地風となり、地沸つく。

    刃文:互の目・尖り互の目まじり、匂口深く、処々荒沸つく。

       力強い沸筋かかり、処々鋭い稲妻はいる。       

    帽子:乱れ込み、小丸に深く返る。

    備考:「薩摩隼人」が憧れた「芋蔓」と「釣り針」の「薩摩相州伝」です。 

       

 

 

   鑑賞・鑑定後に本位田副会長より、大変丁寧な解説がありました。

   参加者は、熱心にメモを取ったり、頷いたりと解説に聞き入りました。

   今後の鑑賞や鑑定の大きな糧になったことと思います。

 

 

  

    

  師走に入り、いよいよ本格的な冬に向かっていきます。

  冷たい風が吹いてくる季節になると、大嫌いだった夏の方が好きになります。

  今年は「暖冬」でしょうか?それとも「寒冬」でしょうか? 

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

  

 

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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