鑑賞会(10月)を開催しました。

 

  街路樹の葉も紅葉が始まり、秋本番となった10月28(日)、

  市立「花の北市民広場」に於いて定例鑑賞会(10月)を開催しました。

 

      参加者は22名とやや少なかったですが、その分しっかりと鑑賞が出来て、

  新たな習得も大きい会になりました。 

 

  また最近、次々と入会される方があり、活気が溢れ嬉しい出来事です。

             

 

 

  今回の鑑賞刀は、著名な刀工あり、また出会いの稀少な刀工ありと

  大変勉強になりました。

  参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

 

  鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

1号刀:行光(相模国・新藤五派・鎌倉末期)

    種類:短刀 平造り 真棟  刃長:7寸5分(磨上1寸4分)

    刀姿:身幅尋常、寸詰まり(磨上の為)、内反り、重ね頃合い

    地鉄:板目肌に杢目・綾杉肌まじり、肌目立ち、太い地景頻り入る。

    刃文:中直刃、輝く沸よくつき、金筋・砂流し頻りかかる。

    帽子:直ぐに入り、掃掛け、喰違刃入り、小丸に返える。

      備考:品格と覇気を併せ持つ「初期・相州伝」の傑作です。

 

2号刀:出羽大掾国路(山城国・堀川派・桃山期=慶長ころ)

    種類:脇指 平造り 真棟  刃長:1尺3寸

    刀姿:身幅広く、寸法のび、反り浅く、重ね厚い。

    地鉄:板目肌に杢交じり、細かに肌目立ち、刃寄り流れる。

    刃文:焼幅低く、浅い湾れに互の目・尖り刃まじり、処々逆がかり

       沸つき、金筋・砂流しかかる。

    帽子:浅く湾れ込み、突き上げて、先尖りごころに、やや深く返る。

    備考:真骨頂「志津写し」の覇気溢れる会心作です。

 

3号刀:末手掻・包貞(大和国・手掻派・室町後期=永禄~天正ころ)

    種類:刀 鎬造り 庵棟  刃長:2尺3寸3分

    刀姿:身幅広く、元先の幅差開かず、中鋒延び、先反りつき、重ね厚い。

       鎬筋高く、鎬幅やや広く、庵棟高い。

    地鉄:板目肌、刃寄り流れ、やや肌目立ち、地沸つく。

    刃文:広直刃に、ほつれ・喰違刃まじり、沸つき、葉頻りに入り、

       細かな金筋かかる。

    帽子:直ぐに入り、頻りに掃掛け、小丸に深く返る。

    彫物:表に「真・倶利迦羅」、裏に「行・倶利迦羅」を腰元に彫る。

    備考:戦乱の時代、武将達が命を預けた力感漲る豪刀です。  

      

 

4号刀:河内守正広(肥前国・傍肥前・江戸初期=寛文~延宝ころ)

    種類:刀 鎬造り 庵棟   刃長:2尺3寸2分

    刀姿:身幅広く、元先の幅差開かず、中鋒のび、輪反り高く、重ね厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸つき、地景入り、細かに肌目たつ。

    刃文:中直刃、喰違刃入り、匂口深く、部分に帯状となり、金筋頻りかかる。

    帽子:直ぐに入り、フクラに沿って、小丸にやや焼深く返る。

    備考:豪壮な太刀姿に、格調高い直刃。覇気と品格を備えた名刀です。

 

5号刀:手柄山正繁(播磨国・江戸末期=寛政~文化ころ)

    種類:脇指 鎬造り 庵棟  刃長:1尺8寸8分

    刀姿:身幅やや広く、元先の幅差開かず、中鋒、反り浅く、重ね厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、無地風となり、地沸つく。

    刃文:大互の目(濤瀾風)、処々焼頭に尖り刃入り、匂口深く、小沸つく。

       元に大阪焼出し。

    帽子:直ぐ入り、小丸に深く返る。

    備考:白河藩主・松平定信が陶酔した濤瀾風「大互の目」です。 

       

 

 

   鑑賞・鑑定後に本位田副会長より、大変丁寧な解説がありました。

   参加者は、熱心にメモを取ったり、頷いたりと解説に聞き入りました。

   今後の鑑賞や鑑定の大きな糧になったことと思います。

 

 

  

   

  十月も終わりとなり、いつの間にか周囲の山々の紅葉が始まっています。

  都会では大人達が「ハロウィン」で賑わっていますが、

  田舎では子供達が「亥の子」の準備で盛上がっています。  

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

  

 

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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