鑑賞会(9月)を開催しました。

  

  朝夕の気温がグッと下がり、過ごし易くなった「敬老の日」の9月17((月))、

  姫路市立「花の北市民広場」に於いて、定例鑑賞会(9月)を開催しました。

 

  今回は、一年ぶりに東京より岩田隆先生をお招きしての鑑賞会でした。

  有名な刀工あり、また出会いの稀少な刀工ありと大変勉強になりました。

  参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

  

  また新会員の方や、見学の方も参加され、大変盛況な鑑賞会となりました。           

     

 

  鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

1号刀:豊後行平(鎌倉初期)

    種類:太刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅細く、元先の幅差開き、小鋒、腰反り高く、先伏しごころ。

    地鉄:小板目肌、処々流れ、地沸つき、淡く白気映りたつ。

    刃文:直刃調に小乱れ交り、小沸つき、飛焼状の湯走りかかり、匂口うるむ。

    帽子:直ぐに入り、小丸に僅かに返る。

    彫物:表裏に棒樋を掻き流す。

      備考:見所の「焼落し」と「飛焼」がよく表れた古名刀です。

 

2号刀: 応永信国(室町初期)

    種類:脇指 平造り 三ツ棟

    刀姿:身幅狭く、寸法のび、反り浅く、重ね厚い。

    地鉄:板目肌よくつみ、刃寄り流れ、淡く映りたつ。

    刃文:細直刃、小沸よくつき、細かな金筋かかる。

    帽子:直に入り、先尖りごころに返る。

    彫物:表裏に太い刀樋を掻き、樋内に倶利伽羅・梵字・蓮台を浮き彫り。

    備考:特徴ある「応永姿」と、真骨頂の「彫物」が見所です。

 

3号刀:初代仙台国包(江戸初期)

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅尋常、元先の幅差開き、反り稍高く、中鋒。鎬幅広く、鎬筋高い。

    地鉄:柾目肌細かによく詰み、地沸つく、腰元に水影たつ。

    刃文:中直刃調、浅く湾れ、ほつれ・打のけ・喰違刃かかり、匂口冴える。

    帽子:直ぐに入り、焼詰めこころ、僅かに返る。

    備考:古作「大和保昌」を彷彿させる傑作です。 

   

      

 

4号刀:古青江助次(鎌倉中期)

    種類:太刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、元先の幅差開き、腰反り高く、中鋒。

    地鉄:板目肌よく詰み、小杢目交じり、細かに肌目立ち、淡く映りたつ。

    刃文:中直刃、小足・逆足入り、小沸つき、匂口しまりごころ。

    帽子:直ぐに入り、先尖りごころの小丸に返る。

    彫物:表裏に棒樋を掻き通す。

    備考:独特の「縮緬状」の地鉄に、格調高い直刃調。堂々たる古青江です。

 

5号刀:初代信国(南北朝中期

    種類:短刀 平造り 三ツ棟

    刀姿:身幅広く、寸法のび、反り浅く、重ねやや薄い。

    地鉄:板目肌よく詰み、刃寄り流れ肌、地沸つき、沸映り立つ。

    刃文:中直刃、小沸つき、細かな金筋・砂流しかかる。

    帽子:直ぐ入り、小丸にやや深く返る。

    彫物:表:櫃内に真の倶利伽羅を浮彫し、裏:素剣を掻き流す。

    備考:京の伝統を示した格調高い直刃調の傑作です。 

       

 

 

   鑑賞・鑑定後には、岩田先生より大変丁寧な解説がありました。

   参加者は、熱心にメモを取ったり、頷いたりと解説に聞き入りました。

   今後の鑑賞や鑑定の大きな糧になったことと思います。

 

  

 

   お彼岸も間近となり、いよいよ秋本番の時節になります。

   山の幸、海の幸が旬を迎え気持ちも弾みます。

   お酒が過ぎない様にしっかり自重したい(?)と思っています。  

 

   ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

   次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

  

 

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浅い雪。  
浅い雪。  

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