鑑賞会(5月)を開催しました。

 

  「夏」を思わせる様な気温が上がった5月27(日)、

  市立「花の北市民広場」に於いて定例鑑賞会(5月)を開催しました。

 

      今年度最初の鑑賞会であり会員総会もありましたが、参加者は23名と少なく

  やや寂しい鑑賞会となりました。

  その中、新会員2名の方が参加され大変嬉しい出来事でした。

              

 

 

  今回の鑑賞刀は、著名な刀工あり、また出会いの稀少な刀工ありと

  大変勉強になりました。

  参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

 

  鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

1号刀:康光(応永備前): 2尺3寸5分

    種類:太刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅細く、元先の幅差頃合い、中鋒、輪反り風となり

       身幅に対し重ね厚い、。

    地鉄:板目肌に杢まじり、よく詰み、地沸つき、直ぐ映りたつ。

    刃文:直ぐ調に小互の目・小丁子、処々逆がかり、匂口締まりごころ、

       足・葉頻りに入り、金筋・砂流しかかる。

    帽子:直ぐに入り、先尖りごころ小丸に返える。

      備考:穏やかで、格調高い「直ぐ調・応永備前」の傑作です。

 

2号刀:吉長(播州明石・永禄8年): 2尺9分

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、元先の幅差開かず、大鋒、先反り、重ね極薄い。

    地鉄:板目肌に杢交じり、やや肌目立ち、地沸つき、淡い映り立ち

       鎬地は強く流れる。

    刃文:互の目主調に尖り刃・丁子・処々複式互の目まじり、小沸つき、

       足・葉入り、金筋・砂流しかかる。

    帽子:表は乱れ込み、ほぼ焼詰め、裏は焼深く、一枚風に返る。

    備考:「延文風の姿」と「末備前」を併せた様な豪壮な作風です。

 

3号刀:盛光(応永備前): 2尺6分

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅尋常、元先の幅差頃合い、中鋒、腰反りつき

       身幅に比し重ね厚い。

    地鉄:板目肌に杢交じり、やや肌目立ち、地沸つき、乱れ映り立つ。

    刃文:丁子・互の目・腰開きの乱れ交え、匂口締まりごころ

       足・葉入り、細かな金筋かかる。

    帽子:乱れ込み、先小さく尖りごころに返る。

    備考:優雅で、華やかな「乱れ調・応永備前」の名刀です。  

      

 

4号刀:右京亮勝光(末備前): 2尺8分

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:寸詰まり、身幅尋常、元先の幅差開かず、中鋒、先反り強く

       鎬地を削いで鎬筋高い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸つき、淡く映り立つ。

    刃文:中直刃、浅く湾れ、ほつれ・打のけかかり、小沸つき、

       足・葉入り、金筋・砂流しかかる。

    帽子:やや焼深く、直ぐに入り、小丸に返る。

    備考:勝光の「直ぐ調・片手打ち」の入念作です。

 

5号刀:与三左衛門祐定(末備前・永正9年): 2尺3分

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:寸詰まり、身幅尋常、元先の幅差開かず、中鋒、先反りつき

       鎬地を削いで鎬筋高い。

    地鉄:板目肌よく詰み、地沸つき、淡く映り立つ。

    刃文:表は互の目・複式互の目交じり大きく乱れ、

       裏は小互の目・尖り刃交じり小模様に乱れる。

       ともに足・葉入り、金筋・砂流しかかる。

    帽子:乱れ込み、小丸にやや深く返る。

    備考:祐定の真骨頂「複式互の目」の傑作です。 

       

 

 

   鑑賞・鑑定後に本位田副会長より、大変丁寧な解説がありました。

   参加者は、熱心にメモを取ったり、頷いたりと解説に聞き入りました。

   今後の鑑賞や鑑定の大きな糧になったことと思います。

 

 

  

 

  爽やかな五月も終わりに近づき、衣替えの時節になりました。

  実家の庭先では、紫陽花が小さな蕾をつけ「梅雨入り」を待っている様です。  

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

  

 

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浅い雪。  
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