鑑賞会(11月)を開催しました。

 

  節気「小雪」も過ぎ、次第に寒さが増してきた11月26(日)、

  姫路市立「花の北市民広場」に於いて定例鑑賞会(11月)を開催しました。

 

      今年最後の鑑賞会となり、参加者は28名と盛況な鑑賞会となりました。

  また初級講座を受講の二名の方が初めて参加され大変嬉しい出来事でした。

              

 

 

  今回の鑑賞刀は、著名な刀工あり、また出会いの稀少な刀工ありと

  大変勉強になりました。

  参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

 

  鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

1号刀:無銘(尻懸)(大和国): 2尺3寸

    種類:太刀 鎬造り 三ッ棟

    刀姿:身幅稍広く、元先の幅差頃合い、中鋒、反りつき、

       重ね厚く、鎬筋高く、鎬幅広い。

    地鉄:板目肌に杢まじり、流れ柾はいる。

    刃文:中直刃、打のけ・喰違刃・二重刃頻りにかかり、

       元に小互の目・互の目足を連れる。

    帽子:直ぐに入り、掃掛け、ほぼ焼き詰める。

      備考:伝統の「大和伝」に、互の目を連れた「尻懸」の快心作です。

 

2号刀:村正(伊勢国):9寸

    種類:短刀 平造り 庵棟

    刀姿:身幅尋常、寸法頃合い、先反りつき、フクラ枯れ、重ね薄い。

    地鉄:板目肌に杢目交じり、肌目立つ。

    刃文:互の目・尖り刃の塊を間遠におき、その間を浅い湾れで繋ぎ、

       乱れの谷が極端に刃先に寄り、表裏の刃文が特に揃う。

    帽子:乱れ込み、先尖りごころに返る。

    備考:南北朝姿に似るも、フクラの枯れ・先反りが「末古刀」の特徴です。

 

3号刀:和泉守藤原国貞(摂津国):2尺3寸分

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅稍広く、元先の幅差頃合い、中鋒、反りつく。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸よくつき、精美な肌合い。

    刃文:元に京焼出し、小互の目・小丁子まじり、小沸つき、

       棟焼かかる。

    帽子:直ぐに入り、小丸にやや深く返る。

    備考:大阪新刀を代表する「親国貞」の貫録です。  

      

 

4号刀:出羽守正広(二代)(肥前国):2尺3寸

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、元先の幅差頃合い、反り頃合い、重ね厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸よくつき、精美な肌合い。

    刃文:中直刃、互の目足・喰違刃入り、匂口が帯状となり、

       金筋・砂流しが頻りにかかる。

    帽子:フクラに添って、直ぐに入り小丸に返る。

    備考:直刃の名手・二代正広の渾身の会心作です。

 

5号刀:播磨大掾忠国(肥前国):1尺4寸

    種類:脇指 平造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、寸法のび、反り浅く、重ね厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸よくつき、精美な肌合い。

    刃文:互の目、丁子まじり、乱れの谷・足先に沸が凝りる。

       湯走り・飛焼・棟焼かかり、皆焼状となる。

    帽子:乱れ込み、先小丸に、乱れて深く返る。

    備考:傍肥前・忠国の放胆で、覇気溢れる名刀です。 

       

 

 

   鑑賞・鑑定後に本位田副会長より、大変丁寧な解説がありました。

   参加者は、熱心にメモを取ったり、頷いたりと解説に聞き入りました。

   今後の鑑賞や鑑定の大きな糧になったことと思います。

 

 

   

  

  十一月も終わりとなり、いよいよ本格的な冬に向かっていきます。

  冷たい風が吹いてくる季節になると、大嫌いだった夏の方が好きになります。

  今年は「暖冬」でしょうか?それとも「寒冬」でしょうか?  

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

  

 

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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