鑑賞会(3月)を開催しました。

 

  先日の3月19(日)、姫路市立「花の北市民広場」に於いて、定例の刀剣鑑賞会

  を開催しました。 

    「お彼岸」に入り、春の陽気を感じる穏やかなお天気で、参加者は25名となり

  まずまず盛況な鑑賞会になりました。

     

   3月は今年度の最終の鑑賞会にあたり、5振りとも重要刀剣となりました。 

   著名な刀工あり、また貴重な刀工ありと、大変勉強になりました。

   参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

             

 

 

 

  鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

1号刀:摂州住藤原国貞 元和九年二月吉日 

       (江戸最初期・摂津)= 重要刀剣

    種類:脇指 平造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、寸大きく延び、反り浅く、重ね厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、肌目たち、地沸よくつく。

    刃文:京焼出し、頭の丸い互の目・角ばった互の目・尖り刃交じり

       小沸よくつき、匂口締まりごころ。

    帽子:湾れ込み、丸に返り、深く焼き下げ、硬く止まる。

      備考:「末関・兼定」を規範とした「親国貞」の初期の傑作です。

 

2号刀:備前国住長舩新左衛門尉法光 永正十八年二月日

       (室町末期・備前)= 重要刀剣

    種類:短刀 平造り 平棟 (鎧通し)

    刀姿:身幅狭く、寸詰まり、フクラ枯れ、内反り強く、重ね極端に厚い。

    地鉄:小板目肌よく詰み、地沸つき、精美な肌合い。

    刃文:表は、中直刃、小沸つき、足・葉入り、細かな金筋・砂流しかかる。

       裏は、互の目乱れ主調に、足・葉入り、細かな金筋・砂流しかかる。

    帽子:表は、直ぐに入り、尖り気味に小丸返り、深く焼き下げ、硬く止まる。

       裏は、乱れ込み、互の目乱れで返り、深く焼き下げ、硬く止まる。

    彫物:棟を平棟に削ぎ、三鈷柄剣を彫る。

    備考:法光の「注文打ち」への自負が伝わってくる名品です。

 

3号刀:備州長舩忠光彦兵衛作 文明十二年八月日

       (室町末期・備前)= 重要刀剣

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:寸やや詰まり、身幅尋常に、元先の幅差つき、輪反りつき、中鋒。

       鎬地を削ぎ、鎬筋が立つ。

    地鉄:小板目肌よくつみ、地沸よくつき、淡く映り立つ。

    刃文:中直刃に、小互の目交じり、小沸よくつき、喰違刃入り

       引き締まった金筋かかる。

    帽子:直ぐに入り、小丸に尋常に返る。

    彫物:(表)行・倶利迦羅、(裏)梵字を彫る。

    備考:「静」の中、凛とした「強さ」を備えた忠光の直刃です。 

 

      

 

 

4号刀:長谷部国重

       (南北朝中期・山城)= 重要刀剣

    種類:短刀 平造り 三つ棟

    刀姿:身幅広く、寸法のび、反り浅くつき、重ね極端に薄い。

    地鉄:板目肌、肌目たち、地景頻りに入る。

    刃文:湾れに、互の目交じり、沸よくつき、金筋・沸筋・砂流し頻り入る。

       地には、湯走り・飛焼・棟焼かかり、皆焼状になる。

    帽子:乱れ込み、大丸に返り、深く焼き下げ、棟焼に繋がる。

    備考:重ね極薄の姿に、皆焼の大暴れ、長谷部の真骨頂です。

 

5号刀:備州長舩基光 延文三年三月日

       (南北朝中期・備前)= 重要刀剣

    種類:脇指 平造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、寸法延び、反り浅く、重ね薄い。

    地鉄:板目肌よく詰み、地沸つき、乱れ映りたつ。

    刃文:穏やかな湾れ主調に、小互の目交じり、小沸つき、細かな金筋かかる。

    帽子:湾れ込み、小丸に返る。

    備考:長船正系の悠々とした格調の高さを感じる「おおどかな湾れ」です。 

 

       

 

 

  「お彼岸」に入り、待ち遠しかった春がやってきました。

  朝歩きの途中、ウグイスの鳴き声に口笛で応えてやりました。

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

 

 

 

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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