納涼鑑賞会(7月)を開催しました。

 

  先日の7月2(土)~3日(日)、塩田温泉「夢乃井」に於いて、

  恒例の「納涼鑑賞会」を開催しました。

 

    毎年7月は「納涼鑑賞会」と称して、通常の鑑賞会の後、ゆっくり温泉に浸かり、

  美味しい料理と、楽しい刀剣談議で会員の懇親を深める企画になっています。

   

  また、兵庫県支部との交流会も兼ねていて、山口支部長、田中副支部長を始め、

  他3名のご参加がありました。 

 

  当日の参加者は総勢28名となり、なかなか盛況な鑑賞会になりました。           

   今回の鑑賞刀は、其々に模範的な作風であり、また出会いの稀少な刀工もあり

   素晴らしい鑑賞や鑑定が出来ました。

   参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

 

   鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

1号刀:大磨上(伝五条兼永)(平安末~鎌倉初期・山城国)

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅狭く、元先の幅差つき、華表反り深く、先伏しごころ。

    地鉄:小板目つみ、やや肌立ち、地沸よくつき、淡く沸映り立つ。

    刃文:直調の小乱れ、小丁子交り、沸よくつき、細かな金筋入る。

       焼頭に雁股状の湯走りかかる。

    帽子:浅く乱れ込み、直ぐに小丸に返る。

    彫物:表裏に棒樋を掻き通す。

      備考:美術館でも「出会い」の少ない古京物の優品です。

 

2号刀:信国

    応永廿甲午年十一月廿一日 (室町初期・山城国)

    種類:短刀 平造り 三つ棟

    刀姿:身幅尋常、寸法のび、無反り、重ね極めて厚い。

    地鉄:板目肌立ち、刃寄り流れ、地沸よくつき、地景入る。

    刃文:互の目主調、湾れ・矢筈刃交じり、沸つき、砂流しかかる。

    帽子:湾れ込み、尖りごころに小丸に返る。

    彫物:表に素剣、裏に刀樋と梵字を重ね彫す。

      備考:「国」の字を左右反対に切った「左衛門尉信国」です。

 

3号刀:備前国住長船次郎左衛門尉勝光 同左京進宗光

    為北村宗左衛門尉藤原行直作之 永正七年八月吉日(室町末期・備前国)

    種類:脇指 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅尋常、元先の幅差ひらかず、先反り強く、鎬地を削ぐ。

    地鉄:小板目よく詰み、淡く棒映りたつ。

    刃文:複式互の目に丁子刃目立ち、細かな金筋・砂流しかかる。

    帽子:乱れ込み、小丸に返る。

    彫物:表表に棒樋と連樋を丸留めし、下部に「天照皇太神」と「八幡大菩薩」 

       を重ね彫す。

    備考:勝光・宗光の合作「為打ち」です。        

4号刀:備前国住長船貫光 八幡大菩薩

    主藤原若宮 長享三年八月日(室町末期・備前国)

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、元先の幅差ひらかず、先反り強く、鎬地を削ぐ。

    地鉄:小板目よく詰み、淡く映り風たつ。

    刃文:広直刃、浅く湾れて、沸やや叢につき、細かな金筋・砂流しかかる。

    帽子:湾れ込み、小丸に返る。

    彫物:表表に棒樋を角留めす。

    備考:稀少な末備前・貫光の「為打ち」です。

 

5号刀:水心子正日出(花押)(刻印)

    文化六年八月吉日 

    応滝沢儀兵衛好以富士山の水淬刃(江戸末期・武蔵国)

    種類:脇指 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、元先の幅差ひらかず、反り浅く、鎬地狭く、平肉乏しい。

    地鉄:小板目極詰み、無地風。

    刃文:大互の目主調、処々濤瀾乱れとなり、匂深く、沸よくつき、

       焼頭や谷に裸沸が地に零れる。短い大阪風の焼出し。

    帽子:湾れ込み、尖りごころ小丸に返る。

    備考:「助広写し」で、通常の大互の目でなく、濤瀾乱れも入っています。        

   鑑賞・鑑定後に、田中副支部長様より、大変ご丁寧な解説を頂きました。

   参加者は、熱心にメモを取ったり、納得で頷いたり、その解説に聞き入って

   いました。

   今後の鑑賞や鑑定の糧になったことと思います。

  七月に入り、「半夏生」が過ぎました。

  昨日は、急に黒い雲が湧き立ち、激しい雨と雷が鳴り響きました。

  いよいよ梅雨も終盤に近づいている様です。

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

 

 

 

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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