刀剣講座(6月)を開催しました。

 

  あいにく曇り空から雨になった6月12(日)、「花の北市民広場・会議室」に

  於いて、月例の刀剣講座を開催しました。

  今月より、新しく3名の方が参加されました。

          

  

  ○初級講座(6月)

 

     今月の講座は、主に以下の内容でした。 

      1.「沸」と「匂」  2.刃文の種類    3.焼刃の「働き」   

 

初級講座
初級講座

 

 

    「刃文」は「焼入れ」によって形成される小さな粒子の連続線です。

 

    その粒子は、金属学でいう「マルテンサイト」や「トルースタイト」の

    非常に硬い組織から構成されています。

 

    その粒子が大きく、目視で確認できるものが「沸」であり、

            高温焼入れの場合に形成されると言えます。

 

    また粒子が小さく、目視で確認できないものが「匂」であり、

     低温焼入れの場合に形成されると言えます。           

      

「沸」と「匂」   
「沸」と「匂」   

  

     「刃文」は、刀匠の意図により表現されますが、

     先人達が、武器としての機能だけに留まらず、限りなく「美しさ」をも

     追求していることは、日本人の繊細な「美的感性」が成すことでしょう。

          

     基本的な刃文、基本形から発展した刃文、基本形にない刃文、絵画的刃文

     などたくさんの種類があります。         

      

 

   「刃文」とは別に、「刃縁」や「刃中」に現れる小さな変化(働き)があります。

   この変化が「焼刃の働き」です。

   いろいろな「働き」があり、これらを鑑賞することは非常に大切なことです。        

      

金筋 ・ 砂流し  
金筋 ・ 砂流し  
金筋 ・ 砂流し
金筋 ・ 砂流し
二重刃 ・ 喰違刃
二重刃 ・ 喰違刃

  

     参加の方は、大変に熱心で学習意欲が溢れていました。

           講座終了がなごり惜しい様な時間でした。

      

     ○次回の講座内容は以下の予定です。

       1. 「押し形」について   2. 「帽子」について        

 

  中級講座(6月)

   

   主要刀工の押し型を参考にしながら、刀工の作風や特徴を詳細に学習し、

   鑑賞や鑑定の専門知識を習得します。

 

   今まで一部分しか理解していない内容や、知らなかった特徴にも気付き、

   参加者の鑑賞知識が確実に蓄積されているのを実感します。

   

  

中級講座   
中級講座   

   

 

   ○今月の学習内容は以下でした。

     「新刀編」

      1.加賀国:兼若派(初代兼若・二代兼若・三代兼若)

      2. 〃 :陀羅尼派(伊予大掾勝国) 

      3.越前国:下坂派(肥後大掾貞国)

      4. 〃 :越前関派(大和大掾正則・越前兼植) 

        5. 〃 :国清派(山城守国清) 

 

初代兼若
初代兼若
二代兼若
二代兼若
三代兼若
三代兼若
伊予大掾勝国
伊予大掾勝国
肥後大掾貞国
肥後大掾貞国
大和大掾正則
大和大掾正則
越前兼植
越前兼植
山城守国清
山城守国清

 

 

    いつもながら大変に熱心で、真剣で、そして和やかな講座になりました。

      楽しくて、時が過ぎるのを忘れてしまう様な三時間でした。

  

    ○次回の学習内容は以下の予定です。

     「新々刀編」

       武蔵国=水心子正秀・大慶直胤・次郎太郎直勝・細川正義

         

         

  

  梅雨に入り、曇り空と雨降りが交互にやって来て少々気持ちが塞ぎます。

  ただ紫陽花の花たちが嬉しそうに咲いているのを見ますと気持ちも癒されます。

    

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

    次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 

 

 

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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