2016.05・鑑賞会

 

   先日の5月29日(日)、姫路市立「花の北市民広場 」に於いて、

   刀剣鑑賞・鑑定会(5月)を開催しました。

     

   当日は曇天で、お昼前より雨天となりましたが、通常総会も開催され、

   参加者は28名となりまずまずの盛況の会となりました。   

   また新しく「初級講座」を受講されている方も参加され、

   さらに興味を深められた様子で大変嬉しく思っています。

   

     また「中級講座」を受講されている方々の「鑑賞力」が、確実にレベルアップ

   されているのを実感し大変喜んでいます。    

    

   今回の鑑賞刀は、其々に模範的な作風で、素晴らしい鑑賞や鑑定が出来ました。

   参加者は真剣な眼差しで、鑑賞や鑑定に没頭されていました。

 

   鑑賞・鑑定刀は、5振りで以下のとおりでした。

 

1号刀:肥前国忠吉 (江戸最初期・肥前国)

    種類:脇指 平造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、寸法延び、重ね厚く、反り無し。(慶長姿)

    地鉄:小板目肌やや肌立ち、地沸つく。(米糠肌とやや違う)

    刃文:中直刃浅く湾れ、匂口に広狭つき、二重刃・喰違刃現れる。

    帽子:浅く湾れ込み、直ぐに小丸に返る。

    彫物:表に倶利迦羅(真体)、裏に梵字、護摩箸、略爪を刻す。

      備考:「五字忠吉」の覇気と貫録溢れる快心作です。

 

2号刀:勝光 (室町末期・備前国)

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅やや広く、元先の幅差小さく、先反り、鎬地を削ぐ。(打ち刀)

    地鉄:小板目よく詰み、地沸厚くつき、淡く棒映り立つ。

    刃文:中直刃に角ばる刃交じり、細かな金筋・砂流しかかる。

    帽子:直ぐに小丸に返る。

    彫物:表に素剣、裏に腰樋と添樋を刻す。

      備考:「直刃調」勝光の見どころ満載の力作です。

 

3号刀:備前国住長船忠光 為渋谷弥五郎平朝臣伊重作之

    文明十五年六月八日 (室町末期・備前国)

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅広く、元先の幅差小さく、先反り、鎬地を削ぐ。(打ち刀)

    地鉄:小板目よく詰み、淡く棒映りたつ。

    刃文:中直刃、細かな砂流しかかる。

    帽子:直ぐに小丸に返る。

    彫物:表に倶利迦羅(草体)、裏に梵字を重ねて刻す。

    備考:直刃名手の「為打ち」です。

          

4号刀:備州長船祐定  永正九年二月日 (室町末期・備前国)

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅尋常、元先の幅差少なく、先反り、鎬地を削ぐ。(打ち刀)

    地鉄:板目肌に杢目交じり、地沸よくつき、淡く乱れ映り立つ。

    刃文:腰開き大互の目、焼頭割れて多種の刃交じる。(複式互の目)

    帽子:乱れ込み、小丸に返る。

    彫物:表裏に棒樋を掻き通す。

    備考:本領「複式互の目」の傑作です。

 

 

5号刀:備州長船勝光  永正十二年八月日 (室町末期・備前国)

    種類:刀 鎬造り 庵棟

    刀姿:身幅尋常、元先の幅差小さく、先反り、鎬地を削ぐ。(打ち刀)

    地鉄:板目肌に杢目交じり、地沸よくつき、淡く乱れ映り立つ。

    刃文:複式互の目に丁子頻りに交じり、匂口明るく冴える。

    帽子:乱れ込み、小丸に返る。

    彫物:表に倶利迦羅(行体)、裏に梵字を重ねて刻す。

    備考:華やかに乱れ、独特の倶利迦羅を刻し「末備前・双璧」の入念作です。 

  爽やかな五月も終わりに近づき、衣替えの時節になりました。

  実家の庭先では、紫陽花が小さな蕾をつけ「梅雨入り」を待っている様です。

      

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

    次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

  

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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