2016.01・鑑賞会

 

  先日の1月17日(日)、書写の里・美術工芸館「交流庵」に於いて、

   岡山県支部との交流鑑賞会(1月)を開催しました。

     

   当日は、「大寒」前の急な冷え込みで寒い一日となりましたが、

   会場は参加者の皆さんの「熱い視線」により、熱気に溢れていました。

   参加人数も34名となり 、大変盛況な交流会になりました。

 

   

   また「刀剣講座」を受講されている4名の方も参加され、

   さらに興味を深められた様子で大変嬉しく思います。

   

   また岡山県支部からの参加者には、女性が3名も参加されており、

   さすがに「刀剣王国」の「層の厚みと拡がり」を感じました。  

 

   今回の鑑賞刀は、非常に稀少で、平常なかなか拝見できない刀剣のある内容で、

   参加者は真剣な眼差しで鑑賞や鑑定に没頭されていました。

 

 

     鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

 1号刀(短刀):行光(新籐五派・相模国・鎌倉末期ころ)

          身幅広く、寸のび、反り殆どなく、重ねある姿。

          板目に大板目、部分的に綾杉肌交え、地景さかんに入る地鉄。

          中直刃、小沸厚くつき、金筋・砂流し頻りかかる刃。

          直ぐに小丸に返る帽子。

          品格と覇気溢れる相州上工の傑作です。

   

 2号刀(短刀):景光(長船派・備前国・鎌倉末期ころ)

          身幅やや狭く、やや小振り、反りの殆ど無い姿。

          板目に、杢交じり、部分に流れ肌を交え、直ぐ映りたつ地鉄。

          焼の低い肩落ち互の目、互の目交じり、細かな金筋はいる刃。  

            乱れ込み、足入り、小丸に返る帽子。

            「長船正系」の冴えと貫録です。

 

 3号刀(脇指):備州長船重綱(応永備前・備前国・室町初~中期ころ)

          身幅やや狭く、身幅に対し寸が延び、重ね厚い姿。

          板目に杢交じり、直ぐ映りたつ地鉄。

          互の目に丁子交じり、腰開きの乱れ交じり、匂勝ちの刃。

            乱れ込み小丸に返る帽子。

          貴重な「長義系・応永備前」です。 

 4号刀(刀):大和守安定(安定派・武蔵国・寛文ころ)

         元先の幅差つき、中鋒つまり、反りの浅い姿。

         小板目よく詰み、鎬地の柾目が目立つ地鉄。

         湾れに大乱れ、互の目交じり、乱れの山や谷が角ばった感の焼刃。

         乱れ込み、直ぐに小丸に返る帽子。

         高い庵棟と乱れ込み帽子が特徴的です。

 

 5号刀(刀):肥前国住陸奥守忠吉(忠吉派・肥前国・寛文ころ)

         身幅広く、元先の幅差つき、中鋒のび、華表反りの姿。

         小板目よく詰み、地沸細かにつく地鉄。

           中直刃調に浅く湾れ、谷に細かな足入り、足先が一定線で止まり、

         匂口深く、小沸つき、明るく冴える刃。

           直ぐに小丸に返り、やや硬く留まる帽子。

         凛とした「美」と「強」を備えた快心作です。 

   岡山県支部より参加された皆様。
   岡山県支部より参加された皆様。

  「大寒」近くになり急に冷え込んできました。

  今年は「暖冬」の予想でしたが、なかなかそうはいかない様です。

  実家の方では、今冬初めて周囲の山々が「薄化粧」となりました。

  この寒さを期待している方もいらっしゃいます。

  あと二ヶ月間は頑張りましょう。

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。 

    次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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