2015.11・鑑賞会

 

   先日の11月15日(日)、「花の北・市民広場」に於いて、

   定例の刀剣鑑賞会(11月)を開催しました。

     

   前日の冷たい秋雨も上がり、小春日和の穏やかな日差しの中、「刀剣三昧」の

   至福の時を過ごしました。         

   当日の参加者は、22名とまずまずの盛況の会になりました。

   また、「刀剣講座」を受講されている2名の方も参加され、

   大変嬉しい出来事でした。

 

   前回は、素晴らしい「末備前刀」を5振り鑑賞しましたが、

   今回は「出会い」の多い刀工あり、少ない刀工ありと、充実した内容で

   参加者は真剣な眼差しで鑑賞や鑑定に没頭されていました。        

    鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

  1号刀(平脇指):出羽大掾国路(堀川派・山城国・慶長ころ)

           身幅広く、寸のび、反り浅く、重ね厚い慶長姿。

           板目肌、部分的に流れ、やや肌立つ地鉄。

           高さ抑えた小互の目に、尖り刃交じり、金筋かかる。

           浅く湾れ込み、先尖りごころに返る帽子。

           本領「志津写し」の傑作です。

   

 2号刀(刀) :和泉守藤原国貞(国貞派・摂津国・寛永ころ)

        身幅頃合い、元先の幅差つき、中鋒、反りややつく寛永姿。

        小板目よく詰み、地沸ついた地鉄。

        頭が揃い、間隔の詰まる小互の目に、丁子交じり、京焼出し。  

          焼やや深く、小丸に長く返る帽子。

          見どころ満載の「親国貞」です。

 

 3号刀(刀) :越後守包貞(包貞派・摂津国・寛文ころ)

        身幅頃合い、元先の幅差つき、中鋒、反りの浅い寛文姿。

        小板目よく詰み、地沸ついた地鉄。

        互の目主体に、濤瀾乱れ、片山刃入る刃に、大阪焼出し。

          直ぐに小丸に返る帽子。

        高い庵棟、平肉の枯れも「包貞」の特徴です。 

 4号刀(刀) :奥州白川家臣正繁(手柄山派・武蔵国・文化ころ)

        身幅広く、反り浅く、平肉の枯れた新々姿。

        小板目よく詰んだ新々地鉄。

        連なった大互の目に、小さな尖り刃入り、大阪焼出し。

        直ぐに小丸に返る帽子。

        白川藩主・松平定信を魅了した「大互の目」です。

 

 5号刀(平脇指):奥大和守平朝臣元平(奥派・薩摩国・文化ころ)

           身幅広く、寸のび、反り浅く、重ね厚い新々姿。

         小板目よく詰み、地沸つく地鉄。

         尖り互の目に、互の目交じり、匂口極に深く、荒沸つき、

         金筋、砂流しかかり、稲妻鋭くはたらく。

         覇気溢れる「薩摩相州伝」です。 

  「立冬」を過ぎましたが、この処暖かい穏やかな日が続いています。

  実家の方では、周囲の山々の紅葉も少し遅れている様に感じます。

  世の中から嫌われている「暖冬」を一人秘かに願うこの頃です。

 

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。 

    次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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