2015.03・鑑賞会

     鑑賞会(3月)を開催しました。

   先日の3月29日(日)、書写の里・美術工芸館「交流庵」に於いて、

   定例の鑑賞・鑑定会(3月)を開催しました。

 

   この日は午前中は、役員会が開催され、今年度の事業総括と次年度の事業検討

   を行いました。

   次年度は、特に大きな行事はなく、例年のような計画になりました。

   

   午後の鑑賞会は、参加者30名といつもより多く、賑やかで、活気に満ちた会

   になりました。    

   書写の里・美術工芸館
   書写の里・美術工芸館

   またこの日は、姫路城・天守閣修理工事が完了し、グランドオープンして

   最初の日曜日であり、観光客の道路渋滞に巻き込まれて、遅刻された参加者が

   ありました。   

  「交流庵」 外観
  「交流庵」 外観

   またこの日は、大変嬉しい出来事がありました。

   私どものHPをご覧になった方が、「鑑賞会を見学させて欲しい。」と

   5人(内女性1人)の方々が来場され、さらに盛況の会になりました。

 

   HPを公開して約2年になりますが、少しづつですが広報に役立っている様に

   感じています。

   「交流庵」 アプローチ
   「交流庵」 アプローチ

   鑑定・鑑賞刀は、支部役員より御準備頂きました。

   素晴らしい内容で、参加者は真剣な眼差しで鑑賞、鑑定に没頭していました。

   特に大和伝の太刀が3振り揃い、大変勉強になりました。      

    鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

  1号刀(太刀):伝当麻(大和・鎌倉末期)

        身幅尋常、元先の幅差頃合い、中鋒、鎬高く、鎬幅の広い姿。

        小板目が流れ、刃寄りが柾目の目立つ地鉄。

        特に沸が強い湾れた中直刃に、喰違い刃、うちのけ、金筋入る。

        相州伝上工(特に行光)と見迷う「当麻」の極め作です。

  

 2号刀(太刀):伝尻懸(大和・鎌倉末期)

        身幅広く、元先の幅差頃合い、中鋒、鎬高く、鎬幅の広い姿。

        小板目が流れ、刃寄りが柾目がかった地鉄。

        沸の強い中直刃に、喰違い刃、二重刃、うちのけが働く。

        刃中に互の目を連れて、掟どおりの「尻懸」の極め作です。  

 

 3号刀(太刀):伝手搔(大和・鎌倉末期)

        身幅やや細く、元先の幅差小さく、中鋒、鎬高く、鎬幅の広い姿。

        小板目が細かに詰み、山城物と見迷う様な精美な地鉄。

        輝くような沸の細直刃に、喰違い刃、うちのけが働く。

        美しい沸と、詰んだ地鉄の冴えが素晴らしい「手搔」です。

 

 4号刀(脇指):伊賀守金道(山城・慶長頃)

        身幅は広く、元先の幅差小さく、中鋒延び、反りの浅い姿。

        板目が大きく流れて柾がかり、やや肌たった地鉄。

        荒沸の互の目、尖り刃を交え、金筋・砂流し入る。

        やや崩れていますが、「三品帽子」に特徴が出ています。

 

 5号刀(脇指):近江大掾忠広(肥前・寛文頃)

        身幅はやや広く、元先の幅差頃合い、中鋒、均整のとれた姿。

        小板目よく詰み、地沸厚くつき、美しく精美な地鉄。

        匂口の幅が一定した中直刃に、フクラに沿って直ぐに小丸帽子。

        「肥前忠吉・正系」の特徴がよく表れています。

  

   見学に来られた5人の方々(内女性1人)には、基本的な鑑賞の作法と、鑑賞の

   見所を説明させて頂き、実際に手に取って刀剣鑑賞の体験をして頂きました。

 

   この日の見学者は、若い方が多く、会員の高齢化と減少傾向の中、

   刀剣愛好者のすそ野が、益々ひろがります様、願って止みません。

   初めて鑑賞会に見学に来られた方々。
   初めて鑑賞会に見学に来られた方々。
  刀剣愛好者のすそ野が広がります様。
  刀剣愛好者のすそ野が広がります様。

  いよいよ春爛漫、桜も彼方此方で満開になりました。

  木々の芽吹きも、水面の輝きも、新しい力を感じさせます。

 

  急に暖かくなりましたが、不安定な気候の時節です。

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

 

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 風景のたより

炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

  協会関係 

   会 場

全国の刀剣展

美術館