2015.01・鑑賞会

     交流鑑賞会(1月)を開催しました。

   新春の1月18日(日)、書写の里・美術工芸館「交流庵」に於いて、

   日刀保・岡山県支部との交流鑑賞・鑑定会を開催しました。

 

   岡山県支部の皆様には、昨夏の「末備前の刀剣展」では、大変な御協力や

   御指導を頂き、素晴らしい展示会が出来ましたこと心より感謝致します。

 

   その岡山県支部との交流会とあり、参加者は31名と参加者もいつもより多く

   盛況で充実した会になりました。

   書写の里・美術工芸館
   書写の里・美術工芸館
   「交流庵」 アプローチ
   「交流庵」 アプローチ
  「交流庵」 鑑賞・鑑定会場
  「交流庵」 鑑賞・鑑定会場

   鑑定・鑑賞刀は、岡山県支部より御準備頂きました。

   素晴らしい内容で、いろいろな時代、国、流派から選択されていて

   参加者は真剣な眼差しで鑑賞、鑑定に没頭していました。

   中には非常に希少な刀工の作もあり、大変勉強になりました。

 

   講師は、小池哲也氏(日刀保・岡山県支部)が御担当され、

   いつもながらの、大変ご丁寧な解説を頂戴いたしました。

  大変お世話になった「日刀保・岡山県支部」の皆様
  大変お世話になった「日刀保・岡山県支部」の皆様
  大変お世話になった「日刀保・岡山県支部」の皆様。
  大変お世話になった「日刀保・岡山県支部」の皆様。

    鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

  1号刀(太刀):助真(古青江・鎌倉初期)

        身幅やや細く、小鋒、腰で強く反った格調高い太刀姿。

        小板目に小杢目が混じり、細かく肌立った「縮緬肌」。

        黒い無地風の肌「澄肌」があらわれた地鉄。

        直刃に小互の目、小乱れ交じり、小沸のよくついた刃文。

        大変に貴重な古青江(妹尾鍛冶)です。

  

 2号刀( 刀 ):伝盛景(大宮派・南北朝期)

        身幅広く、元先の幅差少なく、大鋒、反り浅い豪壮な刀姿。

        板目やや肌立ち、映りの立った地鉄。

        互の目に丁子、蛙子丁子を交え、変化のある小沸ついた刃文。

        多彩な作域のある「盛景」の一作風を確認できました。  

 

 3号刀(脇指):源兵衛尉祐定(末備前・室町最末期)

        寸詰まり、中鋒やや延び、先反りの強い刀姿。

        小板目よく詰み、地沸よくついた地鉄。

        腰ひらきの大互の目に、焼頭が複式に乱れ、小沸ついた刃文。

        映りは目立ちませんが、「末備前」の特徴がよくあらわれています。

 

 4号刀(脇指):兼道(末関・室町最末期)

        身幅は広く、寸の延びた、重ねのやや薄い、先反りの短刀姿。

        板目に杢交じり、流れて肌立ち、白け映りのたった地鉄。

        互の目に角互の目、尖り刃を交え、匂口の締まった刃文。

        「末関」の特色がよくでています。

        この姿は、一見南北朝期に見えますが、元亀・天正頃にも

        あります。ふくらの枯れと先反りが違っています。

 

 5号刀(脇指):但馬守橘貞国(法城寺派・寛文頃)

        身幅は尋常、元先の幅差つき、中鋒詰まり、反りの浅い刀姿。

        小板目よく詰み、地沸あつくつき、鎬地の柾肌が目立つ地鉄。

        直刃調に、小互の目が連れて交じり、足よく入り、二重刃入る。

        「法城寺派」の特徴がよくあらわれています。

   

   

   ○鑑賞刀(太刀):家常(小反り) 

 

   ○ 〃 (短刀):逸見義隆(江戸最末期)

 

  鑑賞・鑑定会の様子。
  鑑賞・鑑定会の様子。
  鑑賞・鑑定会の様子。
  鑑賞・鑑定会の様子。

  暦の上では「大寒」となり、最も寒い時期に入りました。

  インフルエンザが流行り、彼方此方で学校の「休校」も耳にします。

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

 

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します。

 風景のたより

炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

  協会関係 

   会 場

全国の刀剣展

美術館