2014.05・鑑賞会

    刀剣鑑賞・鑑定会(5月)を開催しました

   去る5月25日(日)、書写の里・美術工芸館「交流庵」に於いて、

   今年度、第1回の刀剣鑑賞・鑑定会を開催しました。

 

   爽やかな一日で、今年度の総会も開催されたこともあり、

   参加者は21名と盛況で賑やかな会になりました。

 

     鑑賞・鑑定刀は、郷土刀が三振り出品され、

   日頃あまり見かけないものがあり大変勉強になりました。

 

   講師は、入江義博様(加古川地区役員)が御担当され、

   ご丁寧な説明を頂戴いたしました。

    鑑賞・鑑定刀は以下のとおりでした。

 

     1号刀:忠貞(出雲・室町末期)

      元先の重ね厚さが極端に絞られた造り込みと

      先の尖った、返りの深いすすどしい帽子で「室町末期」を捉え

      独特の彫物(亀に乗った大黒天)で「忠貞」が導かれます。

      この彫物は、この流派に限られるそうで覚えましょう。

 

   2号刀:手柄山氏重(播磨・江戸寛文ころ)

      元先の身幅の差が開き、中鋒の詰まった姿で「寛文新刀」を捉え

      広い鎬幅と、柾目肌の地鉄と、直調の刃で「大和伝系」を捉え

      この時代の「南紀重国後代」「仙台国包後代」「氏重」を考え

      高い焼刃と長く盛んな砂流しで「氏重」が導かれます。  

 

   3号刀:鈴木宗栄・後代(播磨・江戸末期)

      寸が延び、重ねの厚い、ズッシリ重い造り込みと、

      無地風の地鉄で「新々刀」を捉え、

      荒沸の大乱れ刃文で「相伝系」を捉えれば充分です。

      個名まで絞り込む特徴はなく難しいと思います。

      「水田国重」の様にも鑑えました。

   

   4号刀:手柄山氏繁(播磨・江戸末期)

      平地の肉おきがほとんど無く、鎬幅の狭い造込みと、

      無地風の地鉄で「新々刀」を捉えれば充分です。 

      特徴の無い直刃から「氏繁」を導くのは至難の業と思われます。

 

   5号刀:七兵衛祐定(備前・江戸寛文ころ)

      元先の身幅の差が開き、中鋒の詰まった姿で「寛文新刀」を捉え

      「大阪焼出し」と、直ぐの「小丸帽子」と

      「蟹の爪(複式互の目)」を捉えれば「新刀祐定」が浮かびます。

  五月の爽やかな日が続いています。

  周囲は田植えが終わり、早苗が風に揺れてのどかな風景です。

  

  次第に暑い日が多くなってきます。

  ご健康には充分注意して頂き、次回も楽しい一日になります様願っています。

  

  次回の日程等は、「HPお知らせ」や「ご案内葉書」でお知らせ致します

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炭焼き小屋の秋。  
炭焼き小屋の秋。  

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